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    バルトーク:ピアノ協奏曲第1番 / ブーレーズ, ツィメルマン, シカゴ交響楽団

    2018.08.25 Saturday

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      20世紀のクラシックは「もう、やりたい事は先人達がやり尽くしたよ…」という燃え尽きがあると同時に、不可思議な情熱に満ちた作品が多い…ような気がする。

       

      そのような中で、果敢に我が道を突き進んだのではないかというバルトークの存在は「難解だけれども、どこかユーモラス」と言った印象。

       

      その難解さも手伝ってか、初めて聴いた時にはさっぱりわけが分からなかったのに、ふとした事で思わぬインプレッションを持ってお気に入りの作品になることだってある。それがこのバルトークのピアノ協奏曲第1番。

       

      これのどこがユーモラスなのですか?と訊ねられれば、自分は真顔で以下のように答えるでしょうね。

       

      まるで戦隊物のテレビ番組を見ているかのような第1楽章。いかにも悪と正義との漫然とした戦いを描いているようではないですか。

       

      サスペンスドラマに使われていてもおかしくなさそうなのは第2楽章。これ、絶対に人が殺される直前の緊迫したシーンですよ。

       

      アバンギャルドな時代劇にふさわしい第3楽章。街中に馬で乗りつけてきた武士が、いきなり切った張ったのチャンバラごっこを始める。

       

      そうなんです。これ、テレビドラマのサントラにそのまま使われていても絶対におかしくない作品だと、自分は確信しましたね。いや、もしかしたらサントラの作曲家がバルトークのこの作品をさり気なくパロディめかして使っているのではないかとまで思えるくらいに、実に現代的。

       

      なるほど、これは前衛と言うよりは今風なのだなと、もうこの作品を聴く頭はテレビ鑑賞モード。脳内で勝手に作られたシーンが次々と頭に浮かんでくるがごとく。

       

      解釈は人それぞれなのがクラシックなのだから、こんな発想で聴いてもバチはあたらないだろうしね。いいんですよ、これで。

       

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